さん
お部屋の湿度が30%しかないけど、ハムスターは大丈夫かな?
と心配な飼い主さんへ。
冬になるとお部屋がすごく乾燥して、湿度計を見たら「え、湿度28%しかないの!?」みたいに驚くことって多いですよね?
「ハムスターにとっての温度管理は気にしていたけど、何パーセントくらいが適しているのか分からない」という飼い主さんも多いのではないでしょうか?
私(まおみ)はこれまで20冊を超える数多くのハムスター飼育本を読み漁ってきました。
そんな私が、ハムスターのための湿度管理について、この記事でシェアしたいと思います♪
この記事を読めば、ハムスターをお迎えしてから初めて冬を迎えて戸惑っている飼い主さんでも、ハムスターが健康に冬を越せる方法が分かります。
当ブログ「はむねこメモリアル」では、ハムスターを大切に育てたい飼い主さんに向けて、お役立ちコンテンツを発信しています♪
思わぬ落とし穴・・
記事の後半で紹介するからね。
ハムスターに適した湿度は?
さん
ハムスターにとって、快適な湿度ってどれくらい?
ハムスターにとって、適した湿度は40~60度になります。
飼育下にある健康な若いハムスターの場合、適温は20~26℃です。夏や冬でも、この温度を保ちましょう。湿度は40~60%が適しています。
山口俊介・樹美(監修)『ハムスターの健康と病気 幸せサポートBOOK』(メイツ出版/2019)
人間と同じだね♪
ハムスターにとって、湿度管理は必要です。
野生のハムスターは、地中に巣穴を作って暮らす生き物。
地中は温度や湿度の変化が少ない環境なので、ハムスターは
すべてが苦手です。
ペットとして飼われているハムスターも、もちろん野生のハムスターと同じ体質です。
温度管理と合わせて、しっかりと湿度対策をしてあげましょう。
湿度が低いときのハムスターへの悪影響
さん
乾燥してたら、どんな悪影響があるの?
冬になり湿度が下がって乾燥してくると
などの不都合が出てきます。
ウイルスが活発になると風邪をひきやすくなり、体調を崩しやすくなります・・
また、乾燥や静電気によってお肌にストレスがかかり、カサカサと肌荒れを起こしたり、目も乾燥してきます。
さん
ハムスターって乾燥に強いイメージだったのに。
たしかに、野生のハムスターは乾燥した砂漠地帯で暮らしているため、お部屋が乾燥していても問題ないと感じる飼い主さんも多いと思います。
でも、先ほど引用した書籍にあるように、ハムスターにとっての快適な湿度は40~60度。
空気の乾燥がひどくなる日本の冬には、ハムスターの健康を守るには湿度管理が欠かせません。
そういえば、「きゅーちゃん」が結膜炎になったのも、乾燥した冬だったね。
あのときは湿度対策が不十分だった・・(反省)
はむねこ家の2代目ジャンガリアンハムスター「きゅーちゃん」は1歳後半の時期に結膜炎にかかりました。
思い返せば、冬を迎えお部屋の空気がいきなり乾燥しはじめた時期と見事にかぶっています。(11月後半だったかな)
動物病院に連れて行って診察してもらい、目薬を続けるうちに治ったので大事には至らず、不幸中の幸いでした。
目薬キライ。
ハムスターのために湿度管理をする方法
温度・湿度計を設置する
さん
湿度管理が必要なのはわかったけど、どうすればいいの?
とりあえず「温度・湿度計」を用意しましょう。
ケージのそばに温度計と湿度計を置き、常に温度・湿度をチェックするようにしましょう。
山口俊介・樹美(監修)『ハムスターの健康と病気 幸せサポートBOOK』(メイツ出版/2019)
人間の感覚で「今日は乾燥しているなぁ」「今日の乾燥はマシかも」みたいな曖昧な判断では、ハムスターの健康を守ることはできません。
(その日の飼い主の体調によっても、感じ方は変わりますからね)
お部屋の湿度をちゃんと「数値」として表示できる温度・湿度計を使うべきです。
温度と湿度をまとめて表示できる便利グッズがあるよ♪↓
このジェックスさんの「ハーモニーサーモ」はコードレスの温度・湿度計です。
引っ掛けるだけで簡単に設置できる仕様なので、ケージ内の温度・湿度を表示しやすい便利なアイテム。
しかも、オシャレなのよ。
「ハーモニーサーモ」が便利なので、使っている飼い主さんも非常に多いです♪
(ハムスターの手が届かない場所に設置しようね)
ハムスターのために湿度を上げる方法
濡らしたタオルを部屋で干す
さん
今すぐにできる加湿方法はない?
濡らしたタオルを干してみて!
古典的な方法ですが、「家にあるタオル・バスタオルを濡らして絞り、お部屋に干しておく」という方法は、お部屋の乾燥対策に有効です。
タオルから蒸発した水分が、お部屋の空気中に広がって、意外と効果があります♪
ただ、使用済みのタオルを使うと、雑菌ごと水分が広がることになりますので、キレイなタオルを使ってくださいね。
(電気代が掛からないのが嬉しいポイント♪)
加湿器を使う
湿度を上げるには、加湿器を使うのがベストです。
冬に暖房をつけると湿度が下がりやすいです。
暖房と加湿器を併用しようね!
加湿器には、タンクにある水を蒸気にかえる方式にいくつか種類があります。
ざっくりと分類すると、こんな感じ↓
それぞれについて特徴をまとめると
タイプ | 特徴 | 電気代 |
---|---|---|
加熱式 (スチーム式) | 水を沸騰させるから 衛生的な蒸気が出る | 高い |
超音波式 | 沸騰させないから タンク掃除を怠ると 不衛生な蒸気が出る | 安い |
ハイブリッド式 | (中間) | (中間) |
はむねこ家ではハムスター用として、いちばん光熱費が安くすむ「超音波式」の加湿器↓を使っています。
タンクを外さなくても、上から給水できるから便利なの!
真っ白じゃないオフホワイトの落ち着いた色合いのおかげで、お部屋に置いても目立たず、いい感じにオシャレさを演出してくれます♪
「電気代が気になる」「インテリアにもこだわりたい」という飼い主さんには、超オススメです!
ハムスターのための湿度管理の注意点
加湿器の水が腐敗してないか
電気代が安い「超音波式の加湿器」を使うなら、タンクの掃除をサボって腐敗した蒸気が出ないように注意しましょう。
繁殖した雑菌が、蒸気で部屋中にひろがってしまいます・・
風邪予防で加湿器を使うのに、本末転倒よね・・
タンクの掃除は最低でも1週間に1度はしておいた方が良いです。
ほったらかしにすると、繁殖した雑菌のせいで、なんとなくタンク内の水がヌメっとする感覚があります・・
さん
家事で忙しいし、頻繁にタンクの掃除をするのは面倒だなぁ・・
という飼い主さんには、「加熱(スチーム)式の加湿器」がオススメです。
加熱(スチーム)式の加湿器なら、タンク内の水を沸騰させて蒸気をだします。
沸騰させるということは、ほとんど殺菌した状態で蒸気が出るということ。
(煮沸消毒みたいな?)
なので、出てくる蒸気はいつも衛生的なんです♪
加湿もパワフルだから、安心だよ!
加熱(スチーム)式の加湿器にも、さまざまな商品があります。
さん
どの商品を選べばいいか、分からない・・
と困ってしまう飼い主さんも多いはず。
そこで、はむねこ家がリビング(ハムスター部屋じゃない)で愛用している、加熱(スチーム)式の加湿器を紹介しておきます↓
加湿器って、ずっと蒸気を出し続ける商品が多いですよね?
気づいたら湿度が80%とかになってたり・・(笑)
でも、この象印のスチーム式加湿器なら、目標の湿度に合わせて自動でON・OFFしてくれます。
この機能のおかげで、「夜中にお部屋を加湿しすぎてた!」という事態を避けられます。
しかもタンクの容量が大きいので、給水の手間がかなり少ないです。
多少タンク掃除をサボってしまっても、衛生的な蒸気でお部屋を加湿してくれるスチーム式加湿器をお探しなら、ぜひ検討してみてください♪
多忙な飼い主さんの味方です!
ケージ内だけ湿度が低いことに注意!
さん
湿度管理も、加湿もしてるからバッチリよ!!
意外な落とし穴があるから、注意してね・・
温度・湿度計をお部屋に設置していて、湿度が「50%」などのハムスターにとっての快適な湿度になっていると、バッチリ対策できていると思いますよね?
でも、それでは乾燥対策が不十分なパターンがあるんです・・
それは、「お部屋の湿度は50%なのに、ケージ内は30%しかない」という状況が存在すること。
さん
どうしてケージ内だけ湿度が低いことがあるの?
などが考えられます。
まさに落とし穴・・
これを防ぐには、とにかく「ケージ内の湿度を直接測ること」が重要です。
引っ掛けるだけで設置できる「ハーモニーサーモ」の温度・湿度計なら、カンタンにケージ内の測定ができます♪
ほかにも対策として、通気性の良いケージに替えるという対策もできます。
側面にもたくさん空洞がある金網ケージの方が、水槽ケージよりも通気性は優れています。
ですが、はむねこ家ではハムスターの安全性・飼い主の利便性の面から、水槽ケージを使用しています。
水槽ケージは、フタなしで使用すれば通気性も十分にあります。
湿度管理で困ったことはないよ♪
水槽ケージが話題にあがったので、ついでにお話しちゃいますが・・
ケージへのこだわりが特になければ、水槽ケージを使用してみてはいかがでしょうか?
今回お話した「湿度管理がしやすい」というだけじゃなくて、「掃除がラク」「ハムスターの写真をキレイに残せる」など、メリットがたくさんあるんです。
ここでは紹介しきれませんので、別の記事で水槽ケージでハムスターを飼うことのメリットを詳しく紹介しています。
↓ぜひご覧ください♪
冬の低い湿度を上げてでハムスターの健康を守ろう【まとめ】
以上、ハムスターのための湿度管理(冬の乾燥対策)についてでした!
冬は寒さ対策だけじゃなくて、乾燥対策もキッチリしようね!
風邪予防、甘くみてはいけないです。
「たかが風邪でしょ」と油断してハムスターが体調を崩し、動物病院に連れていくことになると、手間もお金もかかります。
風邪をこじらせてハムスターが亡くなってしまうかもしれない。
そんな悲しいことが起こらないように、乾燥対策をしっかりして、ハムスターが健康に冬を越せるように環境を整えてあげましょう♪
まずは「温度・湿度計」でケージ内の湿度を管理するところから始めましょう!♪
皆さんが素敵なハムスターライフを過ごせますように。
それでは!