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ハムスターって野生ではどんな暮らしなの?
ハムスターはどこから来たの?
そんな疑問にお答えするために、この記事では
について解説していきます。
この記事を読めば、ハムスターが野生でどこに暮らし、どんな生活を送っているのか分かるようになります。
当ブログ「はむねこメモリアル」では、ハムスターを大切に育てたい飼い主さんに向けて、お役立ちコンテンツを発信しています♪
こんなに可愛いハムスターが野生で暮らしているなんて、想像できないね!
自然界でたくましく暮らしてるよ!
野生のハムスターの出身地
種類によって国や環境が違う
ひとことでハムスターの出身地といっても、種類によって故郷はさまざまです。
ペットとして馴染みが深く、はむねこ家でも飼育経験のある
の出身地について解説していきます。
ゴールデンハムスターは砂漠出身
ゴールデンハムスターはシリアなどの西アジアの地域が出身地です。
比較的あたたかくて乾燥している地域っていうイメージがあるね!
参考文献:田向健一(監修)『ハムスター 毎日のお世話から幸せに育てるコツまでよくわかる!』(誠文堂新光社/2017)
故郷 シリア、レバノン、イスラエル ゴールデンハムスターの出身地
ジャンガリアンハムスターは寒い地方の出身
ジャンガリアンハムスターはカザフスタンやシベリアなど、ゴールデンハムスターよりも寒い地域で暮らしています。
寒さに耐えるために、手足にも毛が生えているよ!
参考文献:田向健一(監修)『ハムスター 毎日のお世話から幸せに育てるコツまでよくわかる!』(誠文堂新光社/2017)
故郷 カザフスタン東部、シベリア南西部 ジャンガリアンハムスターの出身地
ロボロフスキーハムスターも寒い地方の出身
ロボロフスキーハムスターもロシアやカザフスタンなど、寒い地域で暮らしています。
体が小さくて、か弱いイメージなのに、寒くても暮らせるのね!
参考文献:田向健一(監修)『ハムスター 毎日のお世話から幸せに育てるコツまでよくわかる!』(誠文堂新光社/2017)
故郷 ロシアのツバ自治共和国、カザフスタン東部、モンゴル西部および南部、隣接する中国の新疆ウイグル自治区北部 ロボロフスキーハムスターの出身地
野生のハムスターは日本にいる?
日本には野生のハムスターは暮らしているのでしょうか。
残念ながら日本には野生で暮らすハムスターはいないと言われています。
ハムスターは乾燥した地域で暮らす生き物ですので、日本のようにジメジメと雨が多い気候で暮らすのは難しいのでしょう。
夏は暑すぎるし、冬は寒すぎる・・
実は絶滅危惧種のハムスター
ハムスターはペットとして人気があり、たくさんのハムスターたちの写真をSNSで見かけますね。
ですので意外に感じるかもしれませんが、ゴールデンハムスターは絶滅危惧種に指定されているんです・・
なかでもシリアの砂漠・アレッポに住む野生のゴールデンハムスターは、戦争によって絶滅の危機にさらされています。国際自然保護連合のレッドリストで、絶滅の可能性が高い「危急種」とされているのです。
今泉忠明(監修)『ハムスターがおしえるハムの本音』(朝日新聞出版/2018)
ペットとしてたくさん繁殖しているから、完全にいなくなってしまうことは無いと思いますが・・
故郷からいなくなっちゃうなんて、悲しいね・・
ハムスターは野生からペットになった
ゴールデンハムスターがはじめて飼育された
ペットとしてはじめて飼育されたハムスターはゴールデンハムスターです。
最初に人間と出会ったのは、ゴールデンハムスター。とある大学教授が、シリアの砂漠・アレッポにて、母ハムと12匹の子どもたちがいる巣穴を見つけました。
今泉忠明(監修)『ハムスターがおしえるハムの本音』(朝日新聞出版/2018)
巣穴って言っても入口は小さいだろうし、よく見つけられたよね。
合計で13匹のゴールデンハムスターが飼育されたものの、多頭飼いをしていたためにケンカしたり脱走したりで、最後に残ったのは3匹だったそうです。
その3匹が交配を繰り返し、今のゴールデンハムスターたちの数まで増えたんです。
飼い方が分からなくて多頭飼いをしてしまったんだね。
ハムスターは縄張り意識が強い生き物なので、同じケージに複数のハムスターを入れてしまうとケンカしてしまいます。
これからハムスターを飼おうと思っている方は、多頭飼いは避けることをオススメします。
実験用動物として日本にきた
ハムスターが日本にやってきたのは、はじめは実験用の動物としてだったそうですよ。
そして1939年、歯の研究のための実験動物として、アメリカから日本にやってきました。ペットとして家庭に広まったのは1970年ごろ。
今泉忠明(監修)『ハムスターがおしえるハムの本音』(朝日新聞出版/2018)
歯だけじゃなく、冬眠の研究でもハムスターたちは活躍しました。
実験用って聞くと複雑な気持ちだね・・
でも、そのおかげで可愛いハムスターたちがペットとして定着したんだね!
ハムスターと名付けられた理由
どうしてハムスターは『ハムスター』という名前なのでしょうか?
それは、ドイツ語で「貯金」という意味がある『hamstern ハムステルン』という言葉に由来すると言われています。
諸説あるみたいだけど、これが有力!
たしかに、ハムスターが頬袋にどんどんエサをため込んでいくのを見たら、
さん
貯金してるみたい!!
って思ってしまいそうですよね!!
名前の由来を知ると、頬袋にエサを詰め込む姿がより可愛く感じられますね♪
野生のハムスターがペットと違うところ
① 巣穴に潜って暮らす
野生のハムスターは日中、地面に掘って作った巣穴に潜って暮らしています。
巣穴に潜る様子は、韓国のYouTubeチャンネル『ハムスターラボ』の動画で確認できますよ♪
ハムスターは体が小さく、自然界では捕食される側。
エサを探しに外へ出かけるのは夜になってからです。
昼はキケンな奴らがいっぱいだからな!
また、巣穴に潜って嬉しいことがもう一つあります。
それは昼と夜の温度差がないこと。
地中は温度が変わりにくいので、急激な温度変化が苦手はハムスターでも快適に暮らすことができます。
だからペットのハムスターのために、エアコンで温度を一定にしてあげる必要があるんだね!!
② エサを求めて大遠征
毎日、定期的に補充されるエサを食べて暮らすペットのハムスターたちとは違って、野生で暮らすハムスターたちはエサを自力で探してくる必要があります。
ですが、エサが多くて暮らしやすい地域は他の動物たちに先に取られてしまっています。
ハムスターが暮らすのはエサが少ない乾燥した地域。
ですので、天敵が活動していない夜中に大遠征をして貴重なエサを探しまわります。
ハムスターの暮らす環境はあまり食べ物が豊富ではないので、何十kmも走り回って探すのです。
三輪恭嗣(監修)『かわいいハムスターとの暮らし方』(ナツメ社/2017)
だから、ハムスターは夜になると回し車とせっせと走るんですね!!
また、ハムスターは乾燥した砂漠地帯に住んでいるので、飲み水がありません。
でも大丈夫。そんな環境に合わせて、ハムスターは食べ物に含まれる水分だけで生きられるように進化しているんです。
だから給水器の水もあまり飲まないんだね!!
③ 縄張り争いをする
自然界は弱肉強食の世界です。
暮らしやすい気候の土地に住みたくても、強い生き物たちが住みやすい場所は先に占領してしまいます・・
ハムスターのなかで一番からだが大きなクロハラハムスターは、他の小さなハムスターたちを追い払って暮らしやすい地域を独占しています。
クロハラハムスターは、ハムスターのなかで最大級の大きさ。<中略> ベルギーやヨーロッパ中部など、野生ハムの間では比較的暮らしやすい地域に住んでいます。
今泉忠明(監修)『ハムスターがおしえるハムの本音』(朝日新聞出版/2018)
④ 長毛タイプはいない
野生で暮らすハムスターには、長毛タイプの種類はいません。
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長毛のゴールデンの子、飼っている人を見たよ?
と思う方もいるかもしれませんね。
はむねこ家でも、長毛タイプのゴールデンハムスター「ぽっちゃん」を飼っていました。
ただ、長毛タイプの子はゴールデンハムスターの突然変異や品種改良によって生まれた種類です。
ですので自然界には存在しないか、生き延びるのが難しいのです。
長い毛は、自然界では引っかかったりして邪魔になっちゃうもんね・・
⑤ 寒い冬は擬似冬眠
野生で暮らすハムスターは厳しい冬には擬似冬眠をすることがあります。
冬はエサがとても少ないので、活動量を落としてなんとか耐え凌ぐんですね。
ただ、体が小さいハムスターにとって、擬似冬眠は命がけの行動です。
そのまま死んでしまう子もいるんです・・
ですので、ペットとして飼っているハムスターには、わざわざキケンな擬似冬眠をさせる必要はありません。
飼い主がエアコンで温度管理でしっかりと過ごしやすい環境を整えてあげましょう。
擬似冬眠の正体はハムスターの低体温症です。気を付けましょう。
ハムスターを野生に返してはいけない
ペットのハムスターは野生で生きられない
ペットとして飼われているハムスターには、野生で生きるための力が備わっていません。
などなど。
ですので、飼っているハムスターを自然に返そうと思って捨てるのは絶対にやめましょう。
日本の気候はハムスターにとって厳しいものなので、生き抜くことができません。
飼うなら最期まで責任をもって飼わないとね!!
法律で禁止されている
そもそも、ペットを野生に返すことは法律でも禁止されています。
愛護動物を遺棄した者は、50万円以下の罰金に処する。
動物の愛護及び管理に関する法律 第6章 第44条
万が一、何らかの事情でハムスターを飼えない状態になってしまった場合は、知り合いに譲るか、里親を探すなど、ハムスターのためにできることを最大限にしなければいけません。
野生のハムスターは厳しい自然界を生き抜いている
以上、野生のハムスターの出身地と暮らしについてでした!!
ハムスターの野生での暮らしについて知ると、より飼育の仕方を理解できるね!
野生での習性が、ペットの子たちにも残っているからね!
皆さんが素敵なハムスターライフを送れますように♪
ではまた!!