さん
ハムスターを繁殖させたいけど、どうしたらいいの?
という方へ。
この記事では
について解説していきます。
この記事を読めば、ハムスターをトラブルなく安全に繁殖させられるようになります。
当ブログ「はむねこメモリアル」では、ハムスターを大切に育てたい飼い主さんに向けて、お役立ちコンテンツを発信しています♪
下調べなしに繁殖させるのは危険です・・
最後までちゃんと読んでね!!
ハムスターを交尾させる前に知っておくこと
まずは、ハムスターを繁殖(交尾)させる前に知っておくべきことを解説していきます。
ハムスターが繁殖できる年齢
まずはハムスターが繁殖できる年齢についてです。
ハムスターは生後2か月ほどで成熟します。
生まれて2か月で赤ちゃんが生めるようになるよ
岡野祐士(監修)『はじめてのハムスターの育て方』(大泉書店/2018)
さん
そんなに早く生めるようになるの!?
ビックリですよね!!
ハムスターの成長スピードは、人間とは比較にならないほど早いです。
ハムスターは人間の30倍のスピードで年をとっていくといわれているよ。
岡野祐士(監修)『はじめてのハムスターの育て方』(大泉書店/2018)
ハムスターの成熟はとっても早いので、いつまでも兄弟ハムスターを同じケージで飼育しないように気を付けましょう。
あっという間に増えてしまいますよ・・
ハムスターの繁殖は安易にしないこと
次に知っておいてほしいことは、ハムスターを安易に繁殖させてはいけないということ。
先ほどもお話した通り、ハムスターの繁殖スピードはすさまじく早いです。
そして、1回の出産で生まれる子供の数もたくさんなので、無計画に繁殖させるとハムスターが増えすぎて飼育崩壊につながってしまいます・・・
さん
生まれたら引き取ってくれる里親さんを探すから大丈夫。
という方。
そう考えていても、いざ生まれてから引き取ってくれる里親が見つからないなんてこともありますよ・・
>> ハムスターを繁殖させる前にすべき4つの準備【里親まかせにしない】
繁殖させるハムスターの選び方
ハムスターを繁殖させたい場合、どんなハムスターの組み合わせでもいいわけではありません。
オス・メスのカップルを選ぶ方法について解説していきますね。
ブリーダーからお迎えしたハムスターが理想
理想を言えば、ペットショップではなくブリーダーさんからお迎えしたハムスター同士で繁殖させるべきです。
その理由は、ブリーダーさんの場合はハムスターの血統書を持っている(知っている)からです。
さん
どうして血統を知る必要があるの?
それは近親相姦を防ぐためです。
人間を含め、どの動物にも言えることですが、血縁関係の近い個体同士で繁殖すると奇形だったり遺伝的に何か問題を抱えた子どもが生まれる確率が高まります。
ペットショップで販売されているハムスターは、同じ親や血縁の近い個体から生まれた子どもである可能性があります。
ペットショップを悪く言いたいわけではありませんが、血統を確認できない以上は、ペットショップでお迎えしたハムスターの繁殖は避ける方が無難です。
オス・メスを違うショップでお迎えする
先ほど、ペットショップでお迎えしたハムスターの繁殖は避けるべきとお伝えしました。
ですが、
さん
ブリーダーさんなんて、身近に居ないよ・・
という方もいらっしゃるかと思います。
そういう場合は、せめて違うショップからお迎えしたオス・メス同士で繁殖させる方が良いです。
この理由は、違うショップでお迎えしたハムスターなら、おそらく血縁関係が遠いからです。
もちろん、絶対に大丈夫かは分かりません。
あくまで、違うショップのハムスター同士の方が、血縁関係が遠くて安全に繁殖できる確率が高まるということです。
同じチェーンのペットショップだと、もしかしたら血縁があるかも?
あくまで推測になりますが、違う系列(違うチェーン)のペットショップからオス・メスを選んでくる方が、より血縁が遠くなるのではないでしょうか。
オス・メスの間違いがないか
いざ、この2匹で繁殖させようと思っても
さん
ぜんぜん交尾する気配がないなぁ。
なんてことも起こりえます。
ハムスターがうまく交尾しない原因にもいろいろありますが、初歩的なミスとしてオス・メスを間違えないようにしましょう。
ハムスターは体が小さいため、オス・メスを見分けるのが難しいです。
ペットショップですら、間違えて販売することも・・
この点を踏まえても、やはりブリーダーさんからお迎えしたハムスターの方がより間違いがないです。
ハムスターを交尾させて繁殖させる方法
ここまで読んで、繁殖させたい2匹のハムスターのカップルが決まったら、いよいよ繁殖させる手順に入ります。
いきなり2匹を一緒にさせないでね!
段階を踏んでいきますよ!
お見合いで相性を確認する
まずはお見合いをして、オス・メスのハムスターの相性を確認する必要があります。
さん
お見合いなんて、人間みたいだね!
ハムスターも人間も同じ「動物」ですからね!
お互いのことを何も知らずに「はい、結婚して!」というのは難しいものです(笑)
具体的にどうやって「お見合い」するのかというと、オス・メス2匹のケージを近づけてお互いの姿が見えるようにします。
できれば、お互いの臭いが確認できる方がより良いです。
臭いも含めて相手のことを知るには、金網ケージがいちばん適しています。
見ず知らずの、しかも自分のタイプではないオスのなわばりに遊びに行くなんていやですよね。まずはケージ越しでのお見合いで、おたがいの姿やにおいに慣れることが重要なのです。
今泉忠明(監修)『ハムスターがおしえるハムの本音』(朝日新聞出版/2018)
ただ、はむねこ家としては、ハムスターの不正咬合を防ぐために水槽ケージでの飼育をオススメしています。
>> ハムスターには水槽ケージがオススメ!3つの理由で楽しく飼える♪
繁殖が終わったら水槽ケージの方がトラブルなく過ごせるはずです。
発情期を見分ける
ハムスター同士のお見合いが完了したら、次はメスの発情期を見分けます。
メスは常に発情しているわけではなく、4日に1度の周期で発情期を迎えます。
メスの発情期の特徴として
が挙げられます。
ちなみに、オスは成熟後いつでも交尾できます。
メスの生殖器から白い液体が出る
発情期になると、メスは生殖器から白い(やや黄色っぽいこともある)分泌液を出します。
体の小さなドワーフハムスター(ジャンガリアン・ロボロフスキー)などでは分かりにくいかもしれません。
体の大きいゴールデンハムスターの場合は、手が濡れるくらいたくさん分泌することもあります。
メスの臭いがきつくなる
発情期になると、
さん
ん?なんか変な臭いがするけど・・
と独特のキツイ臭いがすることに気づきます。
これは先ほどお話したメスの分泌液によるもので、オスを引き寄せて発情させる効果があります。
しっぽを上げておしりを上げる
発情期のメスは、しっぽを上にピンと立てておしりを上げる動きをします。
常にしているわけではありませんが、飼い主がおしりから背中あたりをなでると、その刺激でピンとおしりを立てる場合もあります。
これもゴールデンハムスターだと観察しやすいです。
メスをオスのケージへ入れる
メスが発情期を迎えたら、メスをオスのケージに入れましょう。
事前のお見合い通りに、相性に問題がなければ交尾が始まります。
お見合いのときは仲良しでも、いざ同じケージに入れると喧嘩してしまうこともあります。
しっかりとハムスターの様子を確認しようね!
ちなみに、同じケージに入れて喧嘩してしまっても、またしばらくしてから再チャレンジすればうまく交尾できる可能性があります。
交尾を確認したらケージに戻す
交尾が終わったら、メスを元のケージにすぐ戻しましょう。
交尾が終わったらサインとして
があります。
ハムスターを繁殖させるときの注意点
交尾後、一緒のままにしない
ハムスターを交尾させるときの注意点として、メスをオスのケージに入れたままにしないということがあります。
先ほどお話したような、ハムスターが交尾を完了したサインが見られたら、すぐにメスを元のケージに戻しましょう。
さん
どうしてオスのケージに入れたままだとダメなの?
それは、ハムスターが喧嘩する可能性があるから!
一部のハムスターを除いて、基本的にハムスターは単独行動で暮らす生き物です。
決して夫婦だから一緒に暮らすということはしません。
人間の感覚で考えると、少し寂しい気もしますが・・
ここは人間の夫婦の当たり前で考えず、ハムスターの習性を意識してお世話してあげましょうね。
鳴いて威嚇していたら止める
お見合いが無事に済んだからと言って、何も考えずに無理やり交尾させようとしてはいけません。
お見合いでは仲良しに見えていたのに、いざ一緒になると喧嘩するというパターンもあります。
特に「ジー、ジー」という鳴き声で威嚇している場合は危険です。
2匹を同じケージに入れたら、急に喧嘩を始めてしまわないか、目を離さずに注意して見守りましょう。
ストレスのない環境を用意する
ハムスターを交尾させて繁殖させたい場合は、ストレスを感じない飼育環境を用意してあげましょう。
いくら発情期のハムスターでも、ストレスが多くて安心できない環境だと、うまく交尾できない可能性があります。
ストレスはハムスターの体調にもかかわります。
軽視してはいけません。
ハムスターのストレスを軽減する方法については、
>> 【ハムスターの飼い方】ストレス解消法9選!発散させて死亡を防ぐ。
の記事も併せてご覧ください。
ハムスターを安全に交尾させて繁殖させよう
以上、ハムスターを交尾させて繁殖させるための方法と注意点についてでした!
とにかく無理強いはダメだよ!
血統の下調べや、環境づくりに時間をかけてね。
ハムスターを繁殖させる場合は、いろんな飼育本でも情報を集めてからの方が安心ですよ。
新しい命を迎えることになるのです。しっかりと勉強しておきましょうね!
私は今までいろんな飼育本を読んできました。
読みやすさ、分かりやすさを考慮すると、繁殖については『幸せなハムスターの育て方』という、こちらの書籍↓がオススメですよ♪
皆さんが素敵なハムスターライフを送れますように♪
それでは!!