ハムスターがペレットを食べない・・【７つの理由と対処法】

今回の記事は「ハムスターがペレットを食べない」というテーマです。

と、お困りの方に向けて

について解説していきます。

はむねこ家でも過去に経験したことがありますが、いま振り返ると原因は明白でした・・

この記事を読めば、ハムスターがペレットを食べてくれないときの対処法が分かります。

ハムスターにペレットを食べさせる理由

必要な栄養素を摂れるから

まず、ハムスターに専用のペレットを食べさせる理由は、ペレットにはハムスターに必要な栄養素がバランスよく配合されているからです。

ペレットには、ハムスターの健康維持に必要な栄養がすべて含まれており、あとは水があれば十分生きていくことができます。

岡野裕士(監修)『4歳までハムスターが元気で長生きする飼い方 』(エクスナレッジ、2021年)

ハムスター用のペレットは、ハムスターのために計算された栄養素を含んでいます。

栄養学の専門家でもないかぎり、素人である私たちはハムスターにペレットをしっかり食べてもらう必要があります。

エサの量をコントロールしやすいから

ペレットの良いところは、まだあります。

ペレットは１グラムあたりに含まれるカロリーや栄養素の量がはっきり分かっているので、体重管理をしやすいです。

ハムスターに必要な栄養の量も、多くの文献で示されているので、ペレットの成分表を確認すれば

と心配する必要もありません。

どの種類のハムスターにも共通の目安として、与えるごはんの総量に対し、タンパク質は15～20％、脂質は４～５％が適量と言われています。

山口俊介・山口樹美(監修)『正しく知っておきたい ハムスターの食事と栄養 長生きサポートBOOK』(メイツ出版,2020年)

ほとんどのハムスター用のペレットが、こういった基準に合わせて作られているので、神経質になって確認する必要はありません。

ただ、ハムスターに理想な栄養の量にも目安があると意識すると、ペレットがいかに栄養のコントロールに向いているかが分かると思います。

歯の伸びすぎを防止できるから

げっ歯類であるハムスターは、歯が伸び続けます。

ハードタイプのペレットは、ハムスターの栄養だけでなく、歯のメンテナスも考えて作られています。

ハムスターの歯は一生伸び続けるため、硬いペレットを与えることで歯がけずられ、適切な長さに保つことができます。

岡野裕士(監修)『４歳までハムスターが元気で長生きする飼い方』(エクスナレッジ・2021年)

ハムスターの歯がうまくけずれないと、かみ合わせが悪くなり「不正咬合」になってしまうこともあります。

ハムスターがごはんを食べられなくなったり、歯を整えてもらうために何度も病院に連れて行くことになるので、不正咬合を避けるためにも、ペレットを食べてもらうことが必須です。

ハムスターがペレットを食べない理由【選り好み編】

ハムスター初心者さんの場合、ハムスターがペレットを食べてくれない理由の大半はハムスターが食べ物を選り好みしているからというパターンです。

という方。

これから解説する項目に、思い当たるものはありませんか？？

① おやつを与えすぎているから

ハムスターのおやつの多くは脂肪分が多く高カロリー。

おやつばかり与えているとペレットを食べなくなる上に、ハムスターが太ってしまいます。

ハムスターは嗜好性の強い生き物です。

野菜、ひまわりの種、ハムスター用クッキー、チーズ、豆腐などが大好き。

「仲良くなりたいから」という理由で、頻繁にあげることは避けましょう。

いま、おやつをあげているという方は、おやつをやめてペレットだけにして一日放置してみてください。

お腹がすいておやつがないとわかれば、そのうち食べます。

それまでは、ハムスターとの我慢比べです。

はむねこ家では、基本的に週１回のケージのかんたんお掃除の後に「おつかれさま」の意味も込めて、おやつとして少しのキャベツや粟の実、かぼちゃの種をあげてます。

② ミックスフードを与えているから

ミックスフードは、人間でいうところの「お菓子の詰め合わせセット」です。

ハムスターにミックスフードを与えることはオススメしません。

全部食べてくれればいいのですが、多くのハムスターは嗜好性の高いものだけ食べて、必然的に栄養バランスが崩れます。

ミックスフードを与えると好物の種子類や野菜を選り好みして食べてしまい、栄養不足やカロリーオーバーの原因になってしまいます。

青沼陽子(監修)『いちばんわかる！ハムスターの飼い方・暮らし方』(成美堂出版,2020年)

今ミックスフードを使っているという方は、スパッとペレットだけに切り替えてみてください。

切り替えた直後は、食べないかもしれません。こちらも我慢比べ大会です。

ここで懺悔します。

ミックスフード、はむねこ家も使ってました。

ペットショップってこのミックスフードを使っているところ多くないですか？

と、同じようにミックスフードをあげてたんですよね～。

勉強不足が招いた失敗でした。（反省）

この失敗をしたときは、まだハムスターの飼育本をぜんぜん読んでなかったんです・・

まだ飼育本をちゃんと読んでないという方は、１冊はちゃんと読むことをオススメします。

>> 【ハムスター飼育本まとめ】初心者にオススメの５冊！【目的別】

③ いまのペレットが嫌い・飽きたから

ハムスターにも好き嫌いや好みがあります。

ペレットを食べてくれないのは、たまたまいま与えているペレットのにおいや味が気に入らなかったのかもしれません。

ハムスターにも好き嫌いがあり、ペレットの種類によって食べたり食べなかったりすることも。飼育に慣れてきたら、ペレットの種類をいくつか試してみるのも良いでしょう。

岡野裕士(監修)『４歳までハムスターが元気で長生きする飼い方』(エクスナレッジ・2021年)

思い切ってペレットを変えてみるのも手です。

以前のペレットと新しいペレットを混ぜてハムスターに与え、徐々に新しいペレットに切り替えていく方法がおすすめです。

>> 【ハムスター ペレット】食いつきがいいのはこれ【試してみて】

ハムスターがペレットを食べない理由【トラブル編】

今まで何の問題もなく食べていたし、おやつもあげていない！

それにも関わらず、急に食べなくなったのであれば、「食べられなくなった」のかもしれません。

④ 高齢になって硬いものが食べられないから

ハムスターは高齢になると硬いものを食べにくくなります。

徐々にペレットを残す量が増えたという場合は、ハムスターの老化が原因かもしれません。

この場合は、エサを柔らかくするなど、高齢ハムスターに合わせた食事に切り替えてあげる必要があります。

はむねこ家で実践した高齢ハムスターのための食事法についてはコチラ↓

⑤ 体調が悪くて食べられないから

ハムスターが病気などによって体調を崩しているから、ペレットを食べてくれないということも考えられます。

いつもと様子が変わらないかしっかり観察してあげてください。

>> ハムスターを病院へ連れて行く方法【キャリーケースを準備】

また、動物病院で獣医師さんにハムスターの体調を確認してもらうのがいちばん安心ではありますが、飼い主がハムスターの病気についてある程度知っておくことも大切です。

どんな病気があるのか知っているだけで、いち早くハムスターの異常に気付いてあげられるかもしれません。

ハムスターの病気について解説してくれている本は、コレ一択です。

⑥ ストレスを感じているから

ハムスターがいまの飼育環境にストレスを感じていて、食事どころではないという可能性もあります。

こんな飼育環境になっていないか、確認してみてください。

などなど。

大きな音が嫌だったり、暑いのも寒いのも辛いと感じるのは人間も同じですね。

ハムスターにストレスがかからないように配慮した環境を整えてから、ペレットを食べてくれるかどうか見守ってみましょう。

⑦ 歯のトラブル・不正咬合になっているから

ハムスターが不正咬合など、歯のトラブルによってペレットを食べられなくなっていることも考えられます。

ハムスターの歯をチェックして、歯が欠けたりしていないか確認してみてください。

もし自分でチェックするのが難しければ、動物病院で獣医師さんに診てもらいましょう。

はむねこ家も、最初は動物病院で診てもらい、そこでハムスターの歯をチェックしやすい掴み方を教えてもらいました。

ハムスターにペレットを食べてもらおう

以上、ハムスターがペレットを食べない・・【７つの理由と対処法】でした！

ハムスターの様子をしっかり観察して、その子に合わせたお世話をしてあげましょう。

ペレットを食べてくれなくてお悩みの飼い主さんの参考になれば嬉しいです。

それでは！