
さん
ハムスターにお部屋を散歩させたいけど、どうすればいいの?
という方へ。
この記事では、
について解説していきます。
この記事を読めば、ハムスターを安全に運動させてあげられるようになります。

当ブログ「はむねこメモリアル」では、ハムスターを大切に育てるために知っておきたい知識を発信しています。

結論から言うと、散歩はプレイサークル内がオススメ!!

プレイサークルについては記事の最後に紹介するね♪
ハムスターに散歩はいらない?

ハムスターにとって散歩とは
ハムスターにとっても散歩は、一般的に人間が感じているような

さん
ブラブラ運動して気分転換♪
というものではありません。
ハムスターは
などの目的のために散歩をします。

もはや「散歩」という言葉は違うかもね・・
つまり、ハムスターは自分が安心して暮らしていくために、本能的に外出(散歩)します。
縄張りのパトロール
ハムスターはとっても縄張り意識が強い生き物。

ケージ内でも、同じルートを通って、同じ行動を繰り返していたりしませんか?
自分の縄張りが安全かどうか、というのはハムスターにとって死活問題なんです。
野生のハムスターが感じとる縄張りの範囲は数メートル、数十メートルと言われています。
飼育環境に慣れてきて外に興味を持ちはじめると、外の縄張りが安全かどうか確認したくなる、これが「外に出たい」という欲求です。
ハムスターにとって、散歩はリラックスや飼い主との触れ合いを求めているのではなく、
なのです。
エサを探すための外出
縄張りのパトロールや、エサ探しの外出などは野生のハムスターの習性に由来しています。
ハムスターはもともと乾燥した地域に暮らしているため、食べられるエサは少ないです。
しかも体が小さく捕食される側の生き物であるため、夜の天敵が少ない時間帯に出かけて、せっせとエサを探し集めて巣穴に帰るのです。

ペットのハムスターにも、この習性は残ってるよ。
ハムスターをペットとして飼ううえで、野生のハムスターがどのような暮らしをしているのかを知ることはとても大切ですよ。
>> 【野生のハムスター】ペットと違うところ5選!出身地や歴史も解説
運動が足りているなら必須ではない
ハムスターに散歩させるかどうかは、ハムスターの意思を尊重すべきです。
広くて適切な飼育環境であれば、ストレスもたまりにくいですし、肥満にもなりにくいです。
また、ジャンガリアンやロボロフスキーハムスターは「外に出たい」という欲求はあまり出さないです。

外に出たがっていなければ、散歩はしなくても大丈夫!!
ですが、
などの場合は、運動不足になっている可能性があります。
運動不足の状態だと肥満の原因になったり、ストレスを発散できなかったりと、ハムスターの体調に支障が出てきます。

さん
ウチのハムスター、回し車をちゃんと使えてないなぁ。
という場合は、散歩をさせて運動不足を解消しながら、ハムスターの個性に合う回し車を探してあげましょう。
ストレスで外に出たいだけかも
ケージの隅をカリカリしていたり、前扉をガリガリ噛んだりする姿を見て、

さん
ハムスターが外に出たがっている!
と飼い主が勘違いしていることもあります。
それは、ただ単に
などの合図だったりします。
ハムスターがケージを噛む理由はさまざまです。
>> ハムスターがケージを噛む・・【5つの理由と対処法を紹介】
よくあるのが、狭いケージ飼っているために、ハムスターが飼育環境にストレスを感じて外に出たがるというパターンです。

この場合、ハムスターを外に出しても、びくびくして動かなかったり、隅の方に逃げてしまったり。
そのハムスターはまだ環境にも慣れていないし、外に出たいわけじゃないんです。
ハムスターに必要なのは縦に空間があるケージではなく、横に広々としたケージです。

ゴールデンなら幅60cm。
ジャンガリアン、ロボロフスキーなら幅45cmありますか?
最低でも、上記の幅があるケージで飼ってあげてください。
ハムスターのストレスが溜まると、体調不良にもつながってしまいます・・
>> ハムスターのストレス解消法9選!発散させないと死亡することも。
ハムスターに散歩させる方法

いつから散歩させるか

さん
ハムスターをお迎えしてから、どれくらいの期間が経てば散歩をしてもいいの?
その答えは「ハムスターが飼育環境に慣れてきたら」という曖昧なものになります。
まだハムスターがケージ内の環境にさえ慣れていないのに、さらに広いケージの外に出されてしまうと怖くて仕方がありません。
ハムスターがケージに慣れて、安心できる自分のおウチを確保してから、外の世界に出してあげましょう。

さん
じゃあ、どれくらいでハムスターは環境に慣れるの?

早い子で1~2週間。遅い子だと2ヶ月とか・・
こればかりは、ハムスターの個性や性格にもよって大きく変動します。
はむねこ家で今までお迎えしてきた歴代のハムスターたちは、警戒心が強かったり、ビビりな子が多かったので、平均的に1ヶ月はかかった印象です。
特に、ゴールデンハムスターの「ぽっちゃん」は慣れるまでに2ヶ月かかりました(笑)
お迎えしたハムスターが環境に慣れるまでの変化の実例については、こちらの記事↓にまとめています。
>> ハムスターは慣れるまでどのくらいかかる?【体感2ヶ月です】
散歩の頻度

さん
ハムスターには、どれくらいの頻度で散歩させればいいの?

それは、「毎日」です!!
1回あたりの散歩は、長い時間じゃなくて大丈夫です。
というよりも、むしろ長すぎる散歩はハムスターにとってストレスになります。
また、人になついたハムスターでも、長時間触られたりするのはストレスに感じます。かわいいからといってかまいすぎるのはやめましょう。
今泉忠明(監修)『幸せなハムスターの育て方』(大泉書店/2012)
ですので、1回の散歩は30分程度が無難です。

どうして毎日する必要があるのかは、後で解説しますね。
散歩させる時間帯
散歩をさせる時間帯としては、ハムスターの活動が活発になり、飼い主の活動時間とも合う夕方から就寝前が良いです。
ハムスターは夜行性なので、日中に無理やり散歩させようとしても、

いまは寝る時間なんですけど??
となって、ハムスターにストレスを与えてしまいます。
深夜はハムスターの活動が活発ですが、飼い主さんが寝る時間なので、夕方~就寝前が散歩に最適です。
ハムスター自らケージから出てきてもらう
散歩させるときに大切なのが、
ということです。
この理由は、ケージをガリガリ噛むハムスターの姿を見て

さん
ハムスターが外に出たがっている!
と飼い主が勘違いしている可能性があるからです。
ハムスターが自分の意思で移動して外に出られるように工夫して、ケージの外に自ら出てくるようなら散歩させてあげましょう。

こういうパイプ↓と使うと、ハムスターが移動しやすいですよ。
もし、ハムスターがケージの環境の悪さを訴えているだけの場合、無理やり外に出されてしまうと更にパニックになります。
ですので、散歩をさせるときには
など、ハムスターが自分の意思で外に出られるように工夫してあげましょう。
ハムスターの部屋んぽの注意点

① 散歩させるなら毎日すること
ハムスターを一度外に出すと、そこはハムスターの縄張りです。
毎日毎日、自分の縄張りが安全かどうか確認しないといけません。
飼いハムが一回通った場所は、飼いハムのなわばりです。なわばりを毎日チェックしたいと思うのは当然のこと。当たり前のことができないのは、かなりのストレスになりますよ。
今泉忠明(監修)『ハムスターがおしえるハムの本音』(朝日新聞出版/2018)
つまり、飼い主の都合で

さん
今日は夜出かけるから、お散歩は中止ね。
ということは許されません。
毎日のルーティーンに散歩を組み込む必要があります。
散歩を毎日させるのが難しいという場合は、飼い主の興味本位で散歩をさせるべきではありません。
② 部屋の安全を確保する
人間の生活環境は、ハムスターにとって思いもよらぬ危険が多くあります。
部屋んぽの前に危険な物を取り除いて、部屋んぽ中は目を離さないのが鉄則です。
などなど、気を付けなければいけないことがたくさんあります。
家具の隙間を塞ぐ
ハムスターが入りこまないように、家具の隙間は本を置いたりして塞いでしまいましょう。
ハムスターは狭くて暗いところを好みます。

家具の裏に入り込んだら、見つけられますか?
出てこなかったらどうしますか?
家具を動かそうにも、動かした勢いでハムスターを押しつぶしたら・・なんて考えるだけでぞっとします。
家具は壁にぴったりとっつけて入れないように塞ぎましょう。
コンセント・コード類を噛まないように

人間の生活環境に必ずあるのがコンセントとコード類。
対策せずに部屋んぽすると、ハムスターがコードをかじって感電死する危険性があります。
通電しているコードをかじると感電の危険があります。コード類はコンセントから抜き、片づけておきましょう。
今泉忠明(監修)『幸せなハムスターの育て方』(大泉書店/2012)
また、齧れそうな穴があればかじるのがハムスター。
コンセントの穴には感電や漏電の危険があるので、ハムスターがかじるのはとても心配です。

コンセント穴のカバーがあれば安心ですよ。
カーテンを垂らさない
カーテンは結んで上にあげておくなどの対策をしておきましょう。
ハムスターがカーテンに上ってしまい下りられず、そのまま落下して亡くなるケースもあります・・・

特にゴールデンハムスターは腕の力も強く、簡単にカーテンや窓などを上ります。
しかし、ハムスターは上れても、下りられない生き物です。
野生のハムスターの生活環境は、地上または地中。ネズミのように長い尻尾がなく、高いところでバランスをとれないからです。
ハムスターの落下事故を防止するために、カーテンは必ず垂らさないようにしましょう。
>> 【ハムスターの落下事故】元気?大丈夫?いいえ、すぐに動物病院へ。
観葉植物を食べないように
部屋んぽ中にハムスターがうっかり観葉植物を食べてしまわないように注意が必要です。
多くの観葉植物がハムスターにとって毒になってしまいます。

散歩させる部屋から観葉植物を移動させておこうね。
観葉植物を移動させたあとも、植物の葉が床に落ちていないか確認してください。
ハムスターを飼いながら観葉植物を育てる場合は、こちら↓の記事にも目を通しておいてくださいね。
>> ハムスターが観葉植物を食べたら危険!3つの予防策と対処法
踏みつぶさないように
人間がハムスターを踏みつぶしてしまうという事故もよく起こります。

ハムスターって本当に動きがはやい。
ぱっと飛び出てきたときに、驚いて体のバランスを崩し倒れる。そうして踏んづけてしまう可能性は大いにあります。
そうでなくても、うっかり踏んづけてしまったという事故も。
ハムスターと同じ空間にいるときは、座ったまま。歩き回らない。
移動するときは、一歩一歩に気をつけてください。
③ 追い回すのはストレス
いざお部屋でハムスターを散歩させているときに、トコトコと走るハムスターの姿をみて

さん
可愛いーー!!待ってーー!!
とハムスターを追いかけたりするのはやめましょう。
自分よりもはるかに体が大きい人間が追いかけてきたら

た、たべられるーー!
と恐怖を感じてしまいます・・

可愛いから、追いかけたくなる気持ちは分かりますけどね。
ハムスターの散歩中に飼い主が動き回ると、ハムスターを踏みつぶしてしまうリスクも高くなります。
散歩中はじっと動かないということを徹底しましょう。
④ 脱走には注意
ハムスターを散歩させるときに起こるトラブルの典型例が、脱走です。
体が小さいハムスターが脱走して部屋の隅や家具の裏に隠れてしまうと、見つけて捕まえるのは困難です・・

行方不明のまま、見つからないことも・・
命にもかかわることなので、ハムスターの脱走対策は絶対におこなってください。
>> ハムスターが脱走!?捕まえ方と予防策【すぐにすべき5つの対処】
⑤ お散歩ボールは危ない
ハムスターを散歩させるときに使うグッズとして、ハムスターボールというものがあります。

こういうやつ↓
このハムスターボールを使うことはオススメしません。

僕たちにとって、ストレスの原因でしかない・・
走っても走っても転がり続け、進む方向もうまくコントロールできず、さらに自分でストップがかけられないなんて・・・。恐怖以外のなにものでもありません。パニックになるのが当たり前です。
今泉忠明(監修)『ハムスターがおしえるハムの本音』(朝日新聞出版/2018)
ハムスターがコロコロと部屋の中をボールで転がりながら進んでいく姿は、いっけん可愛く感じますが、それは飼い主のエゴです。
大切なのは、ハムスターが安全に暮らすことです。
この記事を読んでくださっている方は、ハムスターボールは使わないであげてくださいね。

SNSでよく見かけるので、複雑な気持ちです・・
ハムスターの散歩にはサークルがオススメ

これまで、ハムスターをお部屋で散歩させることは危険だらけだとお伝えしてきました。

さん
じゃあ、どうすれば安全に散歩できるの?

それは、プレイサークルを使うことです!!
このようなプレイサークルのメリットとして、
などなど、嬉しいことだらけです。
はむねこ家でもプレイサークルを愛用していて、安心してハムスターを散歩させられるので気に入っています♪


お部屋での安全確保の手間を考えれば、広げるだけで使えるプレイサークルの方がラクですよ!
リスクのある「部屋んぽ」をさせるくらいなら、ぜひプレイサークルを使ってあげてくださいね。
ちなみに、プレイサークルの側面はメッシュになってるので通気性が良いですが、ハムスターがよじ登る可能性はあります。

遊ぶときは目を離さないでね!!
ハムスターの散歩はサークルで安全に【まとめ】

以上、ハムスターの散歩の注意点と、散歩させるならプレイサークル内で!という内容でした。

せっかくなら、安心・安全に遊ばせてあげようね!

プレイサークルなら不慮の事故のリスクが激減します。
皆さんが素敵なハムスターライフを送れますように♪
ではまた!!
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