さん
ウチのハムスター、ペレットをうまく食べられないみたい・・
不正咬合ってやつなのかな?
という方へ。
この記事では、
について解説していきます。
この記事を読めば、ハムスターの不正咬合について理解し、予防する方法が分かります。
当ブログ「はむねこメモリアル」では、ハムスターを大切に育てたい飼い主さんに向けて、お役立ちコンテンツを発信しています♪
はむねこ家でも、不正咬合になって苦しんだハムスターがいました。
本当に大変だから、最後まで読んでしっかり対策を!!
ハムスターの不正咬合とは
切歯の噛み合わせの異常
不正咬合とは、ハムスターの歯の噛み合わせがおかしくなる病気です。
歯の噛み合わせが悪くなるのが不正咬合。ケージの網をかじりすぎて歯が曲がったり、折れたりすることが原因です。
山口俊介・樹美(監修)『ハムスターの健康と病気 幸せサポートBOOK』(メイツ出版/2019)
ハムスターの前歯は一生伸び続けますが、硬いペレットなどを食べることで自然とすり減り、程よい長さをキープします。
ハムスターの主食が硬いペレットなのは、歯を削るため!
しかし、不正咬合になってしまうと、噛み合わせがおかしくなることで歯がうまくすり減らなくなります。
エサを食べられなくなる
ハムスターの前歯の噛み合わせが悪くなることで、エサを食べにくくなります。
そのせいで、ハムスターが栄養失調になってしまう可能性も・・
栄養失調になると、一気にハムスターの体長が悪くなってしまいます。
歯のトラブルを甘くみてはいけません。
前歯が顎に突き刺さる
歯が削れなくなることで、ひたすら前歯が伸び続けていきます。
「過長歯」と呼ばれます。
完全に放置していると上下の顎に歯が突き刺さり死亡する可能性もあります。
こんな可哀そうなことにならないように、不正咬合の対策をしっかりして予防してあげましょう。
ハムスターが不正咬合になる原因と対策
① ケージを噛む
ハムスターの不正咬合のほとんどが、「ハムスターがケージを噛む」ということが原因です。
これを防ぐための方法として
などが挙げられます。
金網ケージを使わない
ハムスターがケージを噛むとしたら、そのほとんどが「金網」です。
先天的なもののほか、飼いハムでは金網をかじることで不正咬合になってしまうことが多いです。
今泉忠明(監修)『ハムスターがおしえるハムの本音』(朝日新聞出版/2018)
金網はハムスターの歯よりも硬いので、ハムスターがいくら噛んでも噛み切れません。
それでも無理に噛み続けてしまうので、ハムスターの前歯が曲がったり折れたりしてしまうのです・・
はむねこ家で経験した不正咬合も、金網ケージが原因でした・・
このような直接的な原因となる金網部分がないケージにすることで、不正咬合を防ぎやすくなります。
かじり木を用意する
ケージ内にかじり木を置いていない場合は、試しにかじり木を設置してみましょう。
ハムスターが歯のメンテナンスをするために、かじってくれる可能性もあります。
かわいいかじり木もあるよ!!
かじり木は安価なので、手軽に試せるね♪
ただ、かじり木を使わないで過ごすハムスターも少なくないです。
とりあえず試しにかじり木を用意してみて、使わないようなら撤去しましょう。
>> ハムスターがかじり木をかじらない?【それ、いらないかも】
水槽ケージにする
ハムスターがケージを噛むことで不正咬合になるのを確実に防ぐ方法としては、水槽ケージにするというのが最善です。
水槽ケージには平面しかないので、不正咬合の原因になるような噛める構造物がありません。
はむねこ家でも愛用しています!
水槽ケージを使ってみると、不正咬合を防げる以外にも
などなど、嬉しいメリットがたくさんあると気づきました。
長くなるので、詳しくはコチラの記事↓を見てね。
② 運動の拍子で
ハムスターが運動している拍子に不正咬合になってしまう可能性もあります。
落下事故を防ぐ
とくに不正咬合になりやすいのが、ハムスターを散歩させているときの落下事故です。
お部屋の中をハムスターに散歩させていて、カーテンによじ登り高所から転落・・
なんて事例が多いです。
ハムスターが落下事故を起こしたら、大丈夫そうでも油断してはいけません・・
>> 【ハムスターの落下事故】元気?大丈夫?いいえ、すぐに動物病院へ。
プレイサークル内で遊ぶ
ハムスターに部屋の中を散歩させると落下事故や、ほかにも様々なリスクがあります。
ですので、はむねこ家としては、小動物用のプレイサークルでハムスターと遊ぶことをオススメしています。
はむねこ家でも愛用していて、飼い主も一緒に中に入って遊べるので重宝しています。
ハムスターの散歩については、こちらの記事↓を読んでね。
>> ハムスターの散歩はサークルで!部屋んぽには注意点が5つもある
③ 高齢による老化
ハムスターが高齢になって老化がはじまると、歯がもろくなって折れやすくなります。
結果的に不正咬合になる確率も高くなってしまいます。
加齢による体の変化は、どうしようもないね・・
老化そのものを止めることは難しいです。
しかし、体が衰えてきたハムスターが不正咬合になりにくいように、予防してあげることは可能です。
具体的には、
などが挙げられます。
ケージをバリアフリーにする
高齢のハムスターが暮らすおウチをバリアフリー化してあげることで、つまずいた拍子に不正咬合になってしまうリスクを減らしてあげられます。
もともとハムスターは高いところに登ったりするのが苦手な生き物です。
2階建てのケージなどで高齢ハムスターを飼っていると、高いところから落下して不正咬合になることも考えられます・・
>> 【ハムスターの落下事故】元気?大丈夫?いいえ、すぐに動物病院へ。
ですので、ケージを平屋にして、なるべく段差をなくしてあげることが高齢ハムスターの負担の軽減になります。
人間も、高齢者向けの住宅はバリアフリーだもんね!!
はむねこ家としては、バリアフリーのおウチには水槽タイプのケージが最適だと考えています。
予防は?
ケージの金網をかじらないようにします。水槽タイプの飼育ケージで飼うのもひとつの方法です。
田向健一(監修)『ハムスター 毎日のお世話から幸せに育てるコツまでよくわかる!』(誠文堂新光社/2017)
水槽ケージには平面しかないので、バリアフリーの生活環境を整えてあげることが簡単です。
はむねこ家では、水槽ケージを使い始めてからは、ハムスターが不正咬合になったことがありません。
しかも、お世話のしやすいなど、メリットにたくさん気づきました!
今では水槽ケージが愛用品!
水槽ケージを使っておウチをバリアフリーにする方法は、こちらの記事↓をどうぞ。
>> ハムスターが高齢になったら【ケージ編】水槽でバリアフリー化!
栄養価の高いエサを与える
ハムスターに栄養価の高いエサを与えて、歯がもろくならないように予防することも大切です。
高齢のハムスターは、食が細くなってきてペレットをたくさん食べられません・・
ですので、高カロリーなペレットを食べさせることをオススメします。
具体的には、イースターさんの「ハムスター セレクションプロ パフォーマンス」が良いです。
愛用している人も多いですね♪
ハムスターの不正咬合は治るのか
さん
不正咬合はいつか治るの?
残念ながら、治らないことが多いです・・
一度噛み合わせがずれると、定期的な処置が必要になることもあります。
田向健一(監修)『ハムスター 毎日のお世話から幸せに育てるコツまでよくわかる!』(誠文堂新光社/2017)
実際に、はむねこ家で飼っていた2代目のジャンガリアン「きゅーちゃん」は金網ケージをかじって不正咬合になってから、治ることはありませんでした。
ずっとエサを柔らかくしたり、動物病院に通ったり・・
飼い主もハムスターも負担が大きい暮らしとなりました。
ハムスターが不正咬合になったら
柔らかいエサを与える
もしハムスターが不正咬合になってしまったら、いつもの硬いペレットを食べられなくなることが多いです。
その場合は、エサをふやかして柔らかくしてあげる工夫が必要です。
半生タイプのペレット↓も使いやすいよ。
さん
ウチのハムスターは、ぜんぜんペレットを食べてくれないの・・
という場合は、介護食として栄養剤を用意してあげましょう。
高齢ハムスターの介護食については、こちらの記事↓にまとめています。
【高齢ハムスターの食事】柔らかいエサと栄養剤でモリモリ長生き♪
動物病院で歯切りをしてもらう
不正咬合になったハムスターには柔らかいエサを与えることで、とりあえず元気に過ごしてもらうことができます。
ただ、歯の噛み合わせがずれたまま、削れることなく伸び続けるので、メンテナンス(歯切り)が必要になります。
歯切りは難しいので、動物病院にお願いすることになります。
治療は伸びた歯を切ることが基本。麻酔を使用することも。一度不正咬合になると定期的な歯切りが必要です。
山口俊介・樹美(監修)『ハムスターの健康と病気 幸せサポートBOOK』(メイツ出版/2019)
ハムスターを動物病院に連れていくときは、外気の暑さ・寒さ対策や、ほかにも気を付けたいことがたくさんあります。
動物病院に行く際に気を付けるべきポイントを、こちらの記事↓にまとめています。
>> ハムスターを動物病院へ連れて行く方法!5つの準備が大切です。
ハムスターの不正咬合の治療費
処置ごとに2000円程度
ハムスターの歯切りを動物病院でしてもらうと、1回あたり2000円程度の費用がかかります。
はむねこ家の体験談です。
動物病院によって、相場は変わるので、参考までに。
少し高く感じますが、歯のチェック以外にも、診察で全身の異常がないか確認してくれたので、妥当かなと感じています。
通院回数が多い
ハムスターの不正咬合の歯切りは、通院回数が多いために飼い主にとっても負担になります。
はむねこ家ではだいたい3週間に1度くらいのペースで歯切りに行っていました。
毎回2000円くらいかかる・・
ハムスターにとっても、病院に頻繁に行くのは負担だね・・
ペット保険の対象にならないことも
さん
不正咬合って、ハムスターに起こりやすいトラブルでしょ?
ペットの保険に入ればいいよね?
と感じるかもしれませんが、残念ながら不正咬合は保険の対象外になっていることが多いです・・
ペット保険の対象は「腫瘍」だったり「内臓の病気」がメインです。
ただ、、
はむねこ家の「きゅーちゃん」の場合、不正咬合の治療費は無視しても、ペット保険に入ってる方がおトクだったんです。
結果論ではありますが、ペット保険に入っている方が経済的負担が少なかったです。
保険に入ってるだけで、安心できるしね。
はむねこ家の「きゅーちゃん」にかかった医療費と、ペット保険の料金を比較してみたので、こちらの記事↓もぜひご覧ください。
>> ハムスターの保険はいらない?【後悔】医療費より保険料が安かった
ハムスターの不正咬合を予防しよう
以上、ハムスターが不正咬合になる原因と対策、対処法についてでした!!
不正咬合はハムスターも飼い主も負担が大きくて辛いです・・
万全の対策をして、不正であげようね!!
ハムスターの不正咬合を防ぐには、「ケージを水槽に替える」というのが確実ですよ!
皆さんが素敵なハムスターライフを送れますように♪
ではまた!!