さん
ハムスターが高齢で病気になってしまったけど、負担がかかるから治療しない選択をしようかな・・
というお悩みを抱えている方へ。
この記事では、
という内容について、お話ししていきます。
この記事を読めば、飼い主さんがご自身を責めてしまうことなく、ハムスターを治療しないという選択をできるようになります。
当ブログ「はむねこメモリアル」では、ハムスターを大切に育てたい飼い主さんに向けて、お役立ちコンテンツを発信しています♪
絶対的な正解はないから、難しいね。
ハムスターのことを思って決めた選択なら、きっと大丈夫。
ハムスターを治療しないとどうなるのか
病気を放置すると悪化する
ハムスターが病気になっても治療しない場合は、そのまま病状が悪化してしまいます。
たとえば、ハムスターに多い腫瘍ができてしまった場合。
腫瘍は放置していると、サイズがどんどん大きくなっていきます。
腫瘍の場合、「治療」は手術のことを指すかな。
腫瘍ができた場合の治療法は、人間で考えると
などが挙げられます。
この記事でいう、ハムスターの腫瘍を治療しないというのは、「手術」や「放射線」を使わないということにフォーカスしてお話しします。
ハムスターの腫瘍を医療で取り除かない場合、体に現れる影響として
などが起こります。
いずれ亡くなる
腫瘍のサイズがどんどん大きくなると、物理的に臓器を圧迫したり、臓器の機能不全になったりして、そのまま亡くなってしまうことが多いです。
はむねこ家の愛ハムスター「きゅーちゃん」も、腫瘍と8か月闘って亡くなりました。
はむねこ家の「きゅーちゃん」の闘病については、記事の後半で紹介できればと思います。
ハムスターを治療しない理由
ハムスターの治療をしないという選択をする理由には、飼い主さんの事情もあってさまざまです。
多くの場合、以下の3つのどれかかその複数の組合せの理由によって、治療しない選択をすることになると思います。
それぞれについて見ていきます。
① もともと寿命が短いから
ハムスターの寿命は人間と比べるとかなり短く、平均寿命は2~3年です。
高齢期と呼ばれる時期も、予想以上に早いです。
ゴールデンなら2年、ドワーフなら1歳半からシニアの仲間入り。この年齢を超えれば、りっぱなご長寿といえるでしょう。
今泉忠明(監修)『ハムスターがおしえるハムの本音』(朝日新聞出版/2018)
ハムスターが高齢期になってから腫瘍ができてしまい、手術などにより治療したとしても、完治してからハムスターが元気に過ごせる期間はとても短いです。
さん
ハムスターの体に大きな負担をかけてまで、治療をするべきだろうか・・
と考えてしまうことは仕方がないことです。
② 経済的に負担になるから
ハムスターの腫瘍を動物病院で手術して完治を目指す場合、
などなど、何度も診察に通うことになります。
よく言われるハムスターの手術の費用は5万円前後。
経験したことはないので、参考程度です・・
手術をしない場合でも、動物病院に何度も通うことになるので、数万円かかる手術をするというのは飼い主にとって大きな経済的負担となります。
さん
申し訳ないけど、手術代を用意するのが難しい・・
という事情で、ハムスターの腫瘍を治療しないという選択をすることも、仕方のないことだと思います。
③ 手術が難しいから
そもそも、ハムスターはとても体が小さな生き物ですので、手術という大掛かりな治療はハムスターに大きな負担を掛けることになります。
麻酔を使い開腹などを行う手術はかなりのハイリスク。例えば悪性腫瘍ができた場合、手術で腫瘍を取り除けば完治するかもしれません。でも、術後の経過が悪く亡くなってしまうリスクも。
福島正則(監修)『もっと知りたいハムスターの秘密「ハムごころ」がわかる本』(日本文芸社/2017)
さん
ハムスターの体に負担がかかっても、手術で治してあげたいです・・
という飼い主の希望があっても、動物病院の獣医師さんの判断で「手術はできない」という選択になることもあります。
あんなに小さな体から腫瘍を取り除くなんて、とても難しそうだよね・・
このように、飼い主が治療を希望したとしても、医学的に治療が難しいというパターンもあります。
ハムスターを治療しない選択をする人も多い
ハムスターの腫瘍を治療しない理由にはいろいろあります。
理由は違えど、「治療しない」という選択をする飼い主さんは多くいらっしゃいます。
SNSでも、治療せずに見守るという方針の方をよく見かけました。
そして、はむねこ家の「きゅーちゃん」に腫瘍ができたときも、治療をしないという選択になりました。
ここからはむねこ家での実体験をお話しさせてもらいますね。
はむねこ家での実体験
はむねこ家の2代目ジャンガリアンハムスター「きゅーちゃん」は、2歳を迎えるころに腹部に腫瘍ができました。
あれ?下腹部がなんか膨らんでる?
あ、ホントだ・・もしかして・・
と動物病院で診てもらうと、案の定、腫瘍ができていると発覚しました。
この腫瘍が見つかったときの診察の時点で、獣医師さんから「手術は難しい」と説明を受けていました。
特に「きゅーちゃん」自身は気にしていない様子で、エサをよく食べて運動もしていましたので、進行を遅らせるための投薬だけを行い、経過観察となりました。
そこから2週間に1回くらいの頻度で経過観察の診察に通いましたが、なすすべなく腫瘍は徐々に大きくなっていることが分かりました。
医学的に手術が難しいという説明があったため、「きゅーちゃん」の生命力を信じることに。
なるべくストレスがかからないように、エサを食べやすくしたり、ケージをバリアフリーにするなど工夫しながら過ごしました。
そして、2歳8か月を迎えたころに「きゅーちゃん」は亡くなりました。
腫瘍ができてから8か月の闘病生活。がんばってくれました。
最期は大きくなりすぎた腫瘍が全身に広がり、可哀そうな見た目になっていました。
それでも可愛い家族の一員として愛しながら最期を迎えることができました。
いま振り返っても、獣医師さんに無理やり手術をお願いしなくて正解だったのではないかと思っています。
もしかしたら、無理に体に負担をかけて手術をしていたら、2歳8か月まで生きられなかったかもしれない・・
結果論なのでわかりませんが、そう信じています。
>> ハムスターの腫瘍を手術するべきか【費用以外にも考えるべきことが】
ハムスターを治療しない場合でも自分を責めないで
以上、ハムスターの病気を治療しない選択をする理由についてでした。
飼い主さんごとに、さまざまな理由があると思いますが、ハムスターのことを愛しているなら大丈夫。
きっとハムスターはあなたの気持ちを理解してくれます。これからも変わらず全力で愛してあげましょう。
皆さんが素敵なハムスターライフを送れますように♪
ではまた。