ガリガリ、ガリガリ・・・
さん
ハムスターがケージを噛むけど、どうしたらやめてくれるの?
というお悩みを抱えている方へ。
この記事では
について解説していきます。
この記事で紹介する方法を実践していただければ、ハムスターがケージを噛むのをやめさせることができます!
当ブログ「はむねこメモリアル」では、ハムスターを大切に育てたい飼い主さんに向けて、お役立ちコンテンツを発信しています♪
ハムスターがケージを噛み続けると、歯の調子を悪くしてしまいます。
すぐに対処して、ハムスターの健康を守ってあげましょう♪
ハムスターがケージを噛むのを放置すると
不正咬合になる
ケージを噛み続けると起こるいちばんの問題は「不正咬合」。
歯の噛み合わせが悪くなったり、歯が折れたり・・
特に、金網ケージは歯の問題が起こりやすいです。
噛んでも噛んでも金網が破れないので、ハムスターはとにかく噛み続けてしまいます。
硬いステンレス製の金網をかじることは、ハムスターの歯を歪める一番の原因です。
岡野裕士(監修)『4歳までハムスターが元気で長生きする飼い方 』(エクスナレッジ、2021年)
げっ歯類にとって「歯は命」 。
不正咬合で歯のかみ合わせが悪くなると、硬いものが食べられなくなります。
しかも「歯切り」をするために通院が必要に・・・
>> 【ハムスターの不正咬合】治る?治療費は?3つの原因と対策。
ペレットが食べられない、定期的な通院が必要と、ハムスターにとっては二重苦です。
ストレスで体調を崩す
ハムスターがケージを噛むのを放置した場合、ハムスターが感じているストレスの根本的な原因を放置することになります。
ハムスターはとてもストレスに敏感な生き物なので、寿命が短くなったり病気になってしまう可能性が高いです・・
また、ハムスターが安心できない環境で暮らすことになるので、攻撃的になり飼い主になつきにくくなるかもしれません。
>> ハムスターのストレス解消法9選!発散させないと死亡することも。
ハムスターがケージを噛む理由と対処法
ハムスターがケージを噛むのは、何かしらの不満を飼い主にアピールしていることが多いです。
あなたの前でかじるなら、おやつがほしいとか、外に出たいとか、何かをアピールしているのかも。
三輪恭嗣(監修)『かわいいハムスターの育て方&ハッピーストーリー』(2021年/ナツメ社)
理由① エサが欲しいから
ハムスターはエサが欲しくてケージを噛むことが多いです。
特に、いちどケージの金網越しにエサをもらった経験をしたハムスターの場合、
金網の近くに行ったら、またエサをくれるはず!!
と学習してしまい、エサがほしいときに金網を噛んでアピールすることになります。
エサの時間を決める
もし、飼い主さんの気が向いたときに気まぐれでエサを与えているなら、エサやりの時間をしっかりと決める方が良いです。
時間が決まっていないと、ハムスターはいつでもエサの欲しいタイミングでケージを噛んでアピールします。
まずはエサやりの時間を固定して、それ以外の時間に「エサがほしい」というアピールをしても意味がないことをハムスターに学習させましょう。
エサを金網越しに与えない
金網越しにエサを与えている方は、すぐにやめた方が良いです・・
金網ケージで飼っていると、ついつい金網越しにエサを手渡ししたくなってしまいますよね。
でも、金網越しにエサをもらえるとハムスターが学習してしまうと、またエサの時間に金網を噛むようになってしまいます。
ハムスターにエサを手渡ししたいときは、エサやりの決まった時間に直接ケージ内に手を入れて与えるか、ハムスターをケージから出して与えましょう。
ケージを開けるときは、脱走に気を付けてね!!
>> ハムスターが脱走!?捕まえ方と予防策【すぐにすべき5つの対処】
しつけ用の薬を使う
ハムスターが苦手な味がするしつけ用の薬を金網に吹きつけるという方法もあります。
ビターアップルという、リンゴから抽出した天然の苦み成分でハムスターがケージを噛まないようにするという商品です。
試してみる価値はあると思います。
理由② 歯のメンテナンスをするため
ハムスターは前歯が伸び続けるので、長さの調整をするために様々なものをかじります。
前歯は、適度な硬さのペレットを食べることで自然と削れるようになっていますが、金網もかじりやすい形状をしているので、歯をメンテナンスするために噛んでいる可能性もあります。
ただ、金網はハムスターの歯には硬すぎるので良くありません。
別のもので対処しましょう。
かじり木・おもちゃを入れる
あまりペレットを食べないハムスターの場合は、かじり木などかじっても安心な素材のものをケージ内に入れてあげると良いです。
さん
かじり木を入れてるのに、かじってくれない・・
とお悩みの方も多いと思いますが、そういった方は
>> ハムスターがかじり木をかじらない?【それ、いらないかも】
の記事も参考にご覧ください♪
一度かじり木を試してかじってくれなかった場合でも、別の商品だとかじってくれる場合もあります。
さまざまな商品があるので、いろいろと試してみましょう!
天然木製の巣箱に変える
天然の木製の巣箱はハムスターがかじることもできるので、巣箱とかじり木の役割を兼ねてくれるので一石二鳥です。
はむねこ家では、マルカンさんの「はむちゃんの2階でごはん」を愛用しています。
ゴールデンハムスターの「ぽっちゃん」は、この巣箱をかじりすぎて倒壊寸前になってました(笑)
『2階でごはん』のレビュー記事↓もあります♪
>> ハムスターの巣箱には『2階でごはん』がオススメな9つの理由!
理由③ ケージの外をパトロールしたいから
ハムスターの縄張り意識はとても強く、いちど歩いた場所は「自分の縄張り」。
毎日パトロールしないと気が済みません。むしろ、
毎日パトロールできないなんて!
と、ストレスがたまる原因になります。
つまり、ハムスターと遊びたいからといって容易にケージの外に出すことはおすすめしません。
毎日散歩をさせてあげられるなら、外に出してもいいと思います。
>> ハムスターの散歩はサークルで!部屋んぽには注意点が5つもある
散歩させる
一度ケージの外に出してしまったのであれば、毎日同じ場所を「部屋んぽ」させてあげてください。
パトロールできないから金網を噛んでいたという場合は、思う存分パトロールできれば噛むのをやめてくれるかもしれません。
プレイサークル内で遊ぶ
ハムスターをケージの外に出すなら、プレイサークルがオススメです。
飼い主も一緒に中に入ってハムスターと触れ合うことができます♪
脱走しにくいから安心して遊べるよ!
理由④ ストレスを感じているから
ハムスターがストレスを感じていて、ケージを噛んでいる可能性もあります。ストレスは病気の原因にもなります。
ストレス要因はたくさん考えられますが、
などが挙げられます。
ケージ内を清潔にする
ケージ内が不衛生になっていて、ハムスターが嫌がっている場合は、こまめに掃除してケージを清潔に保ってあげましょう。
ハムスターは自分の臭いで縄張りを認識していて、臭いがなくなるとストレスになってしまいます。
トイレ砂や床材を交換するときは、一部だけ残して臭いがなくならないように配慮してあげましょう♪
温度管理をする
ハムスターが「暑い・寒い」という理由でストレスを感じている場合は、エアコンなどでしっかりと温度管理をしてあげましょう。
もし、ケージ内やケージの近くに温度計を置いていない方は、まず温度計を設置することから始めてみてください。
温度計を設置したうえで、ケージ近くの温度がハムスターにとっての適温である20℃~25℃になるようにエアコンで温度管理をしましょう!
>> 【ハムスター】寒さ対策9選!電気代が掛からない順番に紹介します。
ケージを置く場所を見直す
温度管理に加えて、ケージを置く場所を見直すことでハムスターのストレスを軽減できるかもしれません。
こんな飼育環境になっていないか、チェックしてみてください↓
該当するとハムスターがストレスに感じているかもしれませんので、ケージの場所を変えてあげましょう。
ハムスターに構いすぎない
ハムスターにとって、飼い主の過度な接触はストレスになってしまいます。
身体が小さくて臆病なハムスターは、身体が大きい人間に触られ続けるのは苦手です。
「毎晩、エサを与えるときだけ」というように時間を決めてスキンシップを取るようにしましょう。
ストレスにならないよう、1日15分までを目安に触れあいましょう。
岡野裕士(監修)『4歳までハムスターが元気で長生きする飼い方 』(エクスナレッジ、2021年)
ケージを広くする
ハムスターは運動量がとても多い生き物です。
ケージが狭いと十分に運動ができず、ストレスに感じてしまいます。
ハムスターのケージの大きさの目安としては、こんな感じ↓
オススメの水槽については、このあと紹介しますね♪
無視をする
ここまで紹介してきた対処法を試してもハムスターがケージを噛む場合、無視をするのも手です。
噛む姿が見てられなくて、ついついエサを渡してしまうと、
やっぱり噛めばエサをくれるんだな!!
と学習してしまいます。
ハムスターがストレスに感じるような原因を解決しても噛んでしまうなら、無視をしてケージを噛んでも何も良いことはないと教える必要があります。
ただ、すでにハムスターがケージを噛むクセがついてしまっている可能性もあります。
ハムスターの健康を優先するために、このあと紹介するケージを変えるという対処をしてあげる方が良いです。
理由⑤ 本能で金網を噛むから
これはハムスターの本能なのか、金網ケージで飼っているとほぼ確実に起こる問題です。
目が悪いハムスターは鼻や耳で情報を読み取ります。
金網ケージであれば、金網の隙間を通る風で「金網の先」を想像します。
ハムスターの縄張り範囲は広く、野生だと半径15m~20mに及ぶようです。
そりゃ、風の動きを感じる「金網の先」があれば出ようと必死になりますよね。
ハムスターにとって金網は、「突破できるもの」なのかもしれないです。
ハムスターのケージとして金網ケージは定番になっていますよね。
でも、本当に歯の問題が起きやすいです。
はむねこ家では、2代目ハムスター「きゅーちゃん」の飼育に金網ケージを使い、金網を噛み続けた結果、不正咬合になってしまいました。
噛み合わせが悪い歯でも食べられるように、毎日ふやかしたペレットを与え、定期的に歯切りのために通院していました。
長生きはしてくれましたが、ずっとストレスをかけていたかと思うと反省です。
ケージを変えることが確実
いろいろと対処方法を紹介してきましたが、確実にやめさせたいのであれば、ケージ自体を変えることがベストです。
噛むところがないケージなら、噛みません。
ケージを選ぶポイントは
です。
意外ですが、ハムスターはネズミの仲間なのに上下の運動は苦手です。
しっぽが短くてバランスが取れないんだもん。
上り続けても、下りるのは苦手。バランスを崩して落ちたり、飛び降りたりします。
カーテンに上り続けて、上から落っこちたなんで事故もよく聞きます。
なので、上下に広い空間があるものではなく、床面積が広く走り回れるほうが良いです。
の大きさがあれば、ストレスなく過ごしてくれるでしょう♪
水槽ケージがオススメ
噛むところがないケージとしては水槽ケージがオススメです!
不正咬合を防げるだけでなく、形状がシンプルなおかげで掃除がしやすく衛生的にも優れています。
インテリアにもよく馴染む!
はむねこ家では水槽ケージを愛用しています。メリットがたくさんあって説明しきれないので、こちらの記事↓をご覧ください。
>> ハムスターには水槽ケージがオススメ!3つの理由で楽しく飼える♪
プラケースも噛むところがない
さん
水槽ケージは重いからなぁ。
という方には、軽くてお手頃なプラケースもおすすめです。
水槽ケージよりインテリア性は劣りますが、軽くて扱いやすいので女性には嬉しいですね!
噛むところがないケージだと、ハムスターが破片を誤飲して窒息を起こしてしまうのを防ぐことにもつながります。
安心して飼育できるので、水槽ケージやシンプルな形状のプラケースはオススメです♪
ハムスターがケージを噛むならすぐに対策を!
以上、「ハムスターがケージを噛む・・【5つの理由と対処法を紹介】」でした!
ケージを噛む要因はさまざまですが、ハムスターの命ともいえる「歯」に悪影響なのは確実です。
げっ歯類とって「歯は命!」です!
歯の噛み合わせが悪くなる、歯が折れるなどのトラブルが起こる前に、ぜひ対処してあげてください。
みなさんが幸せなハムスターライフを送れますように♪
ではまた!